なぜ心臓は癌にならないのか〜心臓がガンにならない理由

なぜ心臓は癌にならないのか〜心臓がガンにならない理由

日本人の死因のトップはがんです。胃がんや肺がんを筆頭に様々ながんが存在し、女性の場合には乳がんや子宮がんも多いですね。しかし心臓ガンというのは聞いたことがないと思います。

心臓ガンが存在しない理由は2通りあります。一つは心臓の細胞は増殖する事がないという点です。心臓は、たとえ心筋梗塞によって一部が壊死しようとも増殖する事はありません。がん細胞とはがん細胞が増殖する事でおこる病気ですから、細胞が増えない心臓ではガンが起こらないのです。

もう一つの理由は、心臓が他の器官である事です。心臓は重量でみれば体重の0.5%くらいしかないにもかかわらず、体が発する熱の10%以上は心臓が作り出しているのです。心臓は常に40度近くの高温です。熱によってがん細胞を殺す「温熱療法」というものがあるように、がん細胞は熱によって死滅します。つまりいつも高温の心臓ではがん細胞が死滅してしまうのです。