火傷をしたらあまり水を飲んではいけない理由

火傷をしたらあまり水を飲んではいけない理由

重度のやけどを負うと、非常にのどが渇くと言います。これは、やけどをしたとき、患部にできた水疱が破れて体液が体外に流れだして水分が失われ、脱水症状を起こすことがあるからです。脱水症状の改善には水分補給だと思って水をあげると命取りになります。

体外に流れ出した液体は単なる水ではなくミネラルなどが含まれた体液です。体液が損なわれた時に水を飲んだら、体内のミネラルバランスが大きく崩れ、発作や意識障害を起こしてしまいます。これは水中毒といって、体内のナトリウム濃度が大幅に低下してしまうためです。

この時大切なのは、体液の損失を防ぐために、水疱を破らないようにすることです。水疱が破れると言う事は、細菌に感染するリスクを高める行為でもありますので厳禁です。大きなやけどをした時には水疱を破らず、水を飲まず、出来るだけ早く病院に行き治療を受ける事。これが鉄則です。