なぜ生のパイナップルを食べると舌が痛くなるのか
パイナップルを食べると、口の中が痛くなった経験はあるでしょうか?「ある」と答えた人は生のパイナップルを食べたことがある人でしょう。また、「ない」と答えた人は缶詰のパイナップルしか食べたことがない人でしょう。この理由を教えます。
パイナップルの中には「ブロメリン」という物質が含まれており、ブロメリンは強力なたんぱく質分解酵素の一種です。言うまでもなく、人体はたんぱく質から出来ているため、口内でパイナップルと触れ合う部分が破壊され、痛みを感じるのです。そして、ブロメリンはパイナップルが熟せば熟すほど増えるので、甘いパイナップルを食べた時には特に痛みを感じます。
酵素というものは、熱によって失活、つまり機能しなくなります。ブロメリンも約60度で失活するため、加熱殺菌処理をしている缶詰のパイナップルを食べても口の中が痛くならないと言うわけなのです。