一富士、二鷹、三茄子の続き

一富士、二鷹、三茄子の続き

初夢として見ると縁起がいい物は「一富士、二鷹、三茄子」といいます。これが徳川家康が好きだったものを並べたものだとする説もありますが、江戸時代には四から六までの続きがありました。いつしかなくなって今では一から三までが一般的ですが、江戸時代には一から六までが普通だったのです。

三以降の続きは「四扇、五煙草、六座頭」と言います。四は扇子、五はタバコであり、六の座頭というのは弾き語りをする法師のことであり、四から六のものは縁起の良い時の宴会には欠かせないものだったのです。

初夢はもともと大晦日から元旦にかけてみる夢のことを指していましたが、江戸後期からは元旦の夜に見る夢になりました。これは、縁起のいい夢を見るための七福神の絵を売る業者が現れ、その業者が元旦の夜にその絵を使うように売りこんだことが始まりです。