サボることを「油を売る」という理由

サボることを「油を売る」という理由

仕事中に仕事をさぼっていると、「油を売っているひまがあったら仕事をしろ」と怒られてしまいます。この言葉に対して疑問を抱いたことがある人は多いことでしょう。「なぜさぼることを『油を売る』というのだろう?」

これは、江戸時代の油屋が語源となっています。当時油は貴重品であったため、油は小分けにしたり、柄杓や升を使って量り売りされていました。油はどろっとしたものですので、柄杓からキレイに流れ落ちるまでに時間がかかります。お客さんの持ってきた容器に柄杓何杯などと量って売るのに随分と時間がかかりました。このため、この長い時間を客さんと油屋は世間話などして過ごします。こうして、立ち話などをして時間をつぶすことを「油を売る」というようになったのです。これが転じて、さぼること全般に対して、この言葉が使われるようになりました。