御用達は「ごようたつ」と読むか「ごようたし」と読むか

御用達は「ごようたつ」と読むか「ごようたし」と読むか

「御用達」という言葉は誰でも聞いたことがあるでしょう。宮中に収め、天皇陛下に献上する品物の事を「宮内庁御用達」などと言ったりしますね。

しかし正しい読み方に迷ってはいませんか?ごようたつ?ごようたし?テレビなどでもどちらの読み方も使われており、正しい読み方を迷ってしまう事もあるでしょう。正しい読み方は「ごようたし」であり、「ごようたつ」と読むのは誤りだとする説が根強いようですが、実際のところはどうなのでしょう。

江戸時代の国語辞典である「節用集」で引いて見ると、「用達」とかいて「ようたつ」あるいは「ようだつ」と読むとしている記述が見つかります。しかし、現代の国語辞典を引いて見ると、「“ごようたつ”と読むものが後には“ごようたし”」と読むようになったと書いてあります。

これで納得。「ごようたつ」が古い読み方であり、「ごようたし」が今の読み方であり、どちらが誤りということはないようです。