なぜ?除夜の鐘が108回の理由・意味

なぜ?除夜の鐘が108回の理由・意味

大晦日に打たれる除夜の鐘は108です。これは人間の煩悩の数にちなんでいるとされますが、ではなぜ人間の煩悩は108とされているのでしょうか。これには根拠があります。

すなわち、人間には「六根」といって六つの感覚器官があります。目、耳、鼻、口、身、意の六つです。そして「三不同」といって、「六根」は好、平、悪の三つの感じ方をします。「三不同」の感じ方は染、浄という二つに分けられ、更には「三世」つまり過去、現在、未来にわたって人の心を煩わすとされています。

これらを合わせると、6×3×2×3=108で、煩悩の個数は108とされています。ちなみに、これらの煩悩に煩わされずに生きて行くと言う事が仏教の大眼目でもあります。