書き入れ時の意味と由来
「かき入れ時」とは、品物が良く売れて忙しくなる時などを指して言う言葉です。この言葉に関して、よくいわれるのは「掻き入れ」であると言う事です。例えば11月の酉の日に開かれる酉の市では、熊手で運を掻き込むといわれていますし、十日戎でも熊手でお賽銭を掻き入れます。ここから来た解釈なのでしょう。
しかし正しくはこの解釈ではありません。正しくは「書き入れ時」と書きます。これは、物が良く売れるために帳面にも活き活きと書き入れることができると言う事から、「物が良く売れる、繁盛する忙しい時=書き入れ時」と言われるようになったのです。
また、売り上げなどだけでなく、忙しい事から、その他色々な事を帳簿に書き込まなければならない。だから忙しい時期を書き入れ時と言うようになったのです。
これからは帳簿もパソコンなどで管理される時代です。いつしか「打ち込み時」などと呼ばれる日が来るかもしれませんね。