玉虫の名前の由来
玉虫とは、きらきらと光る美しい虫です。甲虫目タマムシ科のタマムシの仲間は、日本だけでも200種類も生息しています。世界には6000種類も生息していると言うからじつに様々なタマムシがいることがわかります。
日本の国宝にも「玉虫厨子」というものがあります。これに使われているのは、日本に古くから生息するヤマトタマムシです。金属のような光沢のある緑色に赤い縦じまが2本入った作りになっています。これがタマムシ本来の色で、タマムシの色はもともと緑に赤と相場が決まっています。
昆虫の背や腹部はキチン質というたんぱく質でできています。タマムシの羽では、キチン質が特殊な構造をしているため、光の反射角度によって色々な色に見えるようになっています。このように角度によっていろいろな色に見えることを「玉虫色」と言うのです。