水の沸点は100度ではなく、100度付近

水の沸点は100度ではなく、100度付近

一般に、水が溶ける温度は0度であり、水が沸騰するのは100度と認識されていますが、厳密に言うとこれは間違いです。水が溶ける温度は0度というのは間違いではないのですが、水が沸騰するのは100度ではなく、厳密には99.974度なのです。ただし、水の沸点を実験によって計測する場合、実験結果は常に気圧の影響を受けるため、なかなか一定しないのが現実です。

1989年になって、科学的な数値を決めている国際度量衡委員会では「水の沸点は99.974度である」という定義を下しました。このため、1990年以降の理科の教科書では、「水の沸点は100度付近」という濁した書き方がされるようになりました。