なぜテフロン加工のフライパンはくっつかない

昭和３２年に、テフロン加工のフライパンが登場しました。今では日本で生産されるフライパンの８割を占めるようになっています。テフロン加工のフライパンは、フライパンに食材がくっつかないことで知られますが、これはどうしてでしょうか？

テフロン加工のフライパンは、アルミにテフロン樹脂を吹き付けて作られます。テフロンという物質は炭素とフッ素からできているため、分子同士の引っ張り合う力が弱いため、表面張力も弱くなります。料理に使う水や食材は表面張力が強い物質であるため、表面張力の差によってテフロン樹脂と食材が互いに反発しあいます。このため、テフロン加工のフライパンには、食材がくっつかないようになっているのです。