アーチ式の石橋の作り方
九州にはアーチ型の石橋が多く残っています。長崎県の眼鏡橋が有名でしょう。これは16世紀に多くの中国人が九州地方に移住してきたとき、彼らの指導によって作られたものだとされています。
九州地方はもともと台風の多い地方であったため、丈夫な橋が必要でした。何世紀も経た今でも健在である石橋は、その要求を満たす丈夫さを誇っていたことが分かります。
あの石橋のアーチになっている部分はどうやって作っているのかというと、まず、川幅を測ってアーチの大きさを決めます。そして橋の両端を支える石垣を築き、アーチの角度に合わせて木で土台を作ります。土台の上に石を積み重ねて行くと橋が完成します。
宙に浮いている石のことを「要石」と呼びますが、これは石と石の支え合う力が完全に均衡になっているため、落ちる事がないのです。