なぜ?平均貯蓄額が多い理由

なぜ?平均貯蓄額が多い理由

経済統計では、日本人の平均貯蓄額というのが発表されます。その額をみて愕然とする人もいるのではないでしょうか。人並みに仕事に励み、人並みの給料をもらい、人並みに貯蓄してきたつもりなのに、自分の貯蓄額は平均よりも低いじゃないか!と思うわけです。

しかし心配御無用です。例えば、100人を対象にして平均貯蓄額の調査をしたとします。99人の貯蓄額は100万円であり、残り1人の貯蓄額が10億円だったとすれば、99人は平均貯蓄額を大きく下回る貯蓄額となることでしょう。「平均貯蓄額」というものは一部の大金持ちの貯蓄が大きく平均とのずれを作り出しているのです。

このため平均貯蓄額に注目するのではなく、調査対象にはどれくらいの貯蓄の人が多いのかということに注目するといいでしょう。