消化活動で使った消防の水道料金は誰が払う?
火事が起こった際には、消防車が出動します。そして水を大量にかけて鎮火するのですが、この時に消火に使う水は一般家庭で使う水の2〜3ヶ月分にもなるといいます。近くに川や池がある場合にはその水を使いますが、多くの場合には水道水が使われます。
では、このときにかかった水道代は誰が払うのでしょうか。家事を起こした家の人かなと思った人もいるでしょうが、それは不正解です。水道法という法律で「水道事業者は、公共の消防用として使用された水の料金を徴収することはできない」とされているからです。消防隊という公共の部隊が出動して消火に当たるわけですから、公共の消防と判断され、水道局は料金を徴収する事が出来ないのです。
しかし、東京消防庁は、消火に使った水道料金を水道局に支払っています。このようにごく一部消防用の水道代を支払っているケースがありますが、全国的に見れば、ほとんどの地方自治体は水道代無料で消火活動を行っています。