硬貨の表と裏、どっちが表でどっちが裏?
硬貨の表と裏、どっちがどっちか知っていますか?それは絵柄のある方向です。
明治30年までは新しい硬貨が発行されるたびに、国から正式な布達としてどちらが表か決められていました。当時の硬貨には天皇の象徴である竜の御紋がかたどられており、当然竜の御紋のあるほうが表とされていました、しかし日清戦争後に、竜の御紋とは中国的な思想ではないかという意見が出たため、菊の御紋のあるほうが表、竜の御紋のある方が裏とされるようになりました。やがて竜の御紋は使われなくなったため、単に菊の御紋のある方が表とされてきましたが、大東亜戦争後、残念ながら敗戦した日本では菊の御紋と国民は遠くなり、硬貨にも使用されなくなりました。
硬貨には様々な絵柄が書かれましたが、菊の御紋があるほうを表としていた時の名残で、今でも硬貨の絵柄のある方を表とするようになったのです。