タイタニック号には日本人の生存者がいた

タイタニック号には日本人の生存者がいた

タイタニック号の悲劇は、ディカプリオ主演の映画「タイタニック」で一躍世に知られるようになりました。

1912年にイギリスのサウサンプトン港から出向したタイタニック号は、ニューヨークへ出港したのですが、出港4日後にして氷山と衝突して沈没したのです。2200人を超える乗客のうち、生き残ったのは数百人とされています。

この生還者の中には、日本人がいました。たった一人の日本人だったのですが、数少ない二等客室の生存者でした。人物の名は細野正文氏であり、当時鉄道員副参事だった細野氏は欧米の鉄道施設の視察のためにヨーロッパに派遣されていたのです。

日本に帰ってきた細野氏は、他の乗客を押しのけてボートに乗ったと噂され、非難されました。しかし細野氏は黙して語らず、翌年には鉄道員を免職されることになりました。

しかし後年、タイタニック号の便せんに記した手記が発見され細野氏が卑怯者ではなかったことが証明されました。