ユーミンが作った高等学校の校歌「瞳を閉じて」

ユーミンが作った高等学校の校歌「瞳を閉じて」

学校が新しく開校するとき、学校新設準備室では校歌を誰に依頼するかの人選が行われます。たいていの場合には郷土出身の文学者や音楽大学の教授が選ばれます。これは役人の人選になるので、どうしても人選が堅くなってしまうのです。また、時代に左右されず長く歌える歌にしたいという希望から、唱歌のようなスタイルになることが多いです。

このような事情が背景にあるにもかかわらず歌手の松任谷由美さんが、校歌を作曲したことがあります。ユーミンがラジオに出演していたところ、長崎県奈留島のリスナーからの手紙で、自分の通う五島高等学校奈留島分校の校歌を作ってほしいと依頼されたのです。

ユーミンは求めに応じて「瞳を閉じて」という曲を作りましたが、校歌にふさわしくないと言う事で残念ながら採用はされませんでした。しかし奈留島では親しまれている幻の校歌なのです。