平安時代のトイレ事情

平安時代のトイレ事情

ちょっと汚いうんちくをどうぞ。平安貴族の排泄物に関する事です。

当時の貴族と言うと、百人一首の御姫様に見るイメージの通り、十二単を着た優雅なものでした。しかしその実態は優雅とはかけ離れていました。

どういうことかというと、当時の建物は建物の中にトイレがなかったのです。このため、川の上に小屋を立ててそこで用を足していたのですが、貴族が十二単を着たまま川へ行くことはできません。そこで、樋殿と呼ばれる部屋に屏風をたてて、樋箱といういわゆる「おまる」へ用をたしていました。このため、建物の中はいつでも排泄物の臭いが充満していたとか。

また、十二単を着たままでは、召使いの補助がなければ一人で用をたすことはできず、お尻拭くこともできません。そもそもちゃんと拭いていたかどうかさえ疑わしいようです。