国会議員を君付けで呼ぶ理由

国会議員を君付けで呼ぶ理由

国会議員は国会の本会議や委員会で、議長や委員長から「○○君」と呼ばれますが、「○○議員」などと呼ばずになぜ「君」なのでしょうか?

国会議員を「君づけ」で読んだのは、明治23年に開催された第一回帝国議会が始まりです。当時のアメリカ議会では、議員の名前を呼ぶときには敬称として「Mr.」とつけていました。それを「君」と翻訳して、呼びかけの際に用いるようになりました。

当時はアメリカでも日本でも、まだ女性の参政権が認められていなかった時代だったので、議員は皆男でした。したがって「君」という呼称でまったく不自然なところはなかったのです。

こうして議員への呼び掛けを「君」と呼ぶのが習慣となった今、女性議員が誕生してもこの習慣が続いています。