三味線の材料は猫の皮
三味線には猫皮が使われているといいますが、元々は絹糸と和紙をまぜた絹皮という素材が使われていました。しかし絹糸は高価だったため、絹皮の代用になるものを模索した結果、猫の皮が最適のものとして選ばれたのでした。猫皮はうすくて毛穴が小さく、他の動物の皮に比べて繊細な音が出るのです。この点が三味線とマッチし、猫の皮が使われるようになりました。
三味線を作る際の猫の皮は、現在ではほとんどが中国からの輸入品で賄われています。毛を抜かれてなめされた皮の状態で輸入されます。
また、稽古用の三味線や、津軽三味線には犬の皮が使われることがありますが、犬の皮も猫の皮と同様に、中国からの輸入品で賄われています。