シャチホコの由来〜シャチホコのモデルはイルカだった

シャチホコの由来〜シャチホコのモデルはイルカだった

名古屋城の天守閣に輝く鯱ですが、これはイルカがモデルだったとする説があります。

鯱はもともとは、屋根の瓦の間から雨水が入ってくるのを防ぐための装飾でした。これは中国で晋代に生まれた「鴟尾」であり、日本にも奈良時代から平安時代にかけて作られた寺院や宮殿等に飾られました。

この飾りが鯱へと変化したのはインドの伝説の怪獣「マカラ」が関係しています。魚とも獣ともつかないこの怪獣は、敵を防ぐ節きな力を持っているとして、インドでは門や入り口に飾られていました。このマカラのモデルがワニやイルカであるとされています。

マカラはやがて中国に伝わって鴟尾と融合しました。これが鯱です。つまり、鯱はマカラと鴟尾を足し合わせたものであり、マカラのルーツはイルカにあるため、鯱のルーツもイルカにあると言う事が出来るのです。