クモがクモの巣に引っかからない仕組み

クモがクモの巣に引っかからない仕組み

クモの糸は粘着力があり、クモはそこに獲物が引っかかったところを捕食します。しかし、クモ自身はどうして巣の粘着に引っかからないのでしょうか?

これは、クモの糸には粘着力があるところとないところとがあるからです。まず、クモがドンと構えている中心部ですが、ここには粘着力がありません。そして、中心から放射状に延びる糸にも粘着力はありません。粘着力があるのは、円を描いている横糸に限られます。クモは移動する時、粘着力のない糸の上だけを歩いているのです。

さらに、クモの足の表面には脂肪質の物質が分泌されているため、粘る横糸に触れてもくっつかないようになっています。これによって、巣の上で獲物と格闘する事があってもねばねばに煩わされずに闘う事が出来るのです。