魚の体色が地味な色なのは保護色で天敵から身を守るため
熱帯魚はキラキラと光るものも多く、色とりどりに人間の目を楽しませてくれます。しかし、カツオ、マグロ、サバなどの食卓に並ぶ魚にはそのような華やかさはなく、背が黒く腹が銀色という二色、あるいは銀色一色に過ぎません。このように地味な色をしているのには理由があります。
カツオ、マグロ、サンマなどの食卓に並ぶ魚は、どれも回遊魚です。群れをなして季節によって色々な海を移動しながら生活しています。そんな回遊魚が熱帯魚のように派手な色をしていたならば、空からは鳥の標的にされ、海中では他の魚の餌食になってしまうことでしょう。
つまり、食卓に並ぶ魚が地味な色をしているのは、保護色によって天敵から身を守るためなのです。