昆虫が壁や天井から落ちずに歩ける理由
ハエやゴキブリなど、様々な昆虫は垂直な壁でも、さかさまの天井でも容易に張り付き、動き回ること出来ます。人間からすればとてもできない芸当ですが、昆虫にこれが出来るのにはわけがあります。これは昆虫の足の先端をよく見ると鉤爪がついており、さらに壁や天井は一見つるつるに見えても顕微鏡で見ると凹凸があるため、虫は鉤爪をひっかけながら歩くことが出来るのです。
では、全く凹凸のない金属やガラスの上を滑らずに歩くことが出来るのかと言うと、ここでは鉤爪は役に立たないため、足の先端部にある毛を使うのです。この毛からは粘着力をもった物質が分泌されているため、それでぺたぺたと歩くことが出来るのです。