蚊に刺されても痒くならない方法
蚊のエサは人間の血液です。これは野生の蚊でも、実験用に飼育されている蚊でも同じことです。このため、エサには人間の血液を与えます。方法はいたって単純であり、食事の時間になると、飼育係の人が飼育箱の中に手を突っ込んで自由に血を吸わせるのです。
こんなことをすればエサ係の人は痒くなって大変だと思うでしょうが、実際には想像するほど痒くはならないのです。なぜならば、蚊にたっぷりと血を吸わせているからです。
蚊が人間の血を吸う時には、まずくちばしで皮膚に傷をつけ、血液が凝固するのを防ぐた
めに唾液を送ります。この唾液が痒みの元なのです。蚊はたっぷりと血を吸うと、最後に唾液も一緒に吸いもどすため、それほど痒くならないのです。